芥川賞受賞前後から『枯木灘』『紀州木の国・根の国物語』の達成、熊野大学の開校、『化粧』を編み、『鳳仙花』へと書き継ぐ3年間の、その時を語る若き中上健次のエネルギーの“渦”。「風景の貌」「緋の花」「戦争を欲する子供たち」「一本の草」「坂口安吾」「野性の青春」「路上のジャズ」「私の文章修業」等。挑戦して止まぬ若者と物語世界を繋ぐ第二文芸エッセイ集。「この『夢の力』は、木箱をこじあけるように開けて欲しい」