近・現代をいかに超えるか? 著者の代表的エッセイーー〈前近代的なものを否定的な媒介として近代を超える〉……著者の生涯を貫ぬいて実践された主題に添って書かれた「柳田国男について」は、柳田国男の現代的な再発見を促がし、フォークロアや口承文芸、〈近代〉から排除されたB級文化話芸などが、教養主義的価値観から解放され陽の目を見た。活字中心の価値観に、根柢的改変を迫った、衝撃的エッセイ。
月の宴
風景の向こうへ・物語の系譜
絶望の精神史
草の花
火の誓い
父たちの肖像
やわらかな心
板散華
風貌・姿勢
意中の文士たち
包む
箱の話・ここだけの話
眼の哲学・利休伝ノート
虚妄の正義
一色一生
加賀金沢・故郷を辞す
式子内親王・永福門院
番茶菓子
思い出すままに
ちぎれ雲
英国の文学の横道
カレンダーの余白
贅沢貧乏
山川登美子 「明星」の歌人
英語と英国と英国人
愛酒樂酔
父の帽子
恥部の思想
女の日記
一草一花
手の変幻
異邦人の立場から
風前雨後
泉に聴く
栗の樹
歴史について
文学の運命
人と人影