9歳の男の子を突然喪った「私」の深い悲しみと祈り――王朝文学の傑作『夜の寝覚』の作者へ宛てての手紙。千年の時空を超え、しかも交響する“物語”と“物語”。現代小説の新しい可能性を常に切り拓く、津島佑子の読売文学賞受賞の代表的作品。