目がさめたら、列車じゅうの人々がりんごをとりだして、皮をむきはじめていた。「きっぷを拝見いたします。」車掌さんがはいってきた。きっぷをもっていなかったユキは、りんご畑のまん中の小さな駅でおろされた。そして……つぎに気がついたときは、ふしぎな世界メルクリウスにいた。