内容紹介
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目次
- 巻一 姿姫路清十郎物語
- 1 恋は闇夜を昼の国室津にかくれなき男あり
- 2 くけ帯よりあらはるゝ文姫路に都まさりの女あり
- 3 太鼓に寄る獅子舞はや業は小袖幕の中にあり ほか
- 巻二 情を入し樽屋物語
- 1 恋に泣輪の井戸替あひ釣瓶(つるべ)も思ひに乱るゝ繩あり
- 2 踊はくづれ桶夜更て化物人は恐ろしや蓋して見せぬ心あり
- 3 京の水もらさぬ中忍て合釘目印の錐紙に書付てあり ほか
- 巻三 中段に見る暦屋物語
- 1 姿の関守京の四条は生きた花見あり
- 2 してやられた枕の夢灸据(やひゝ)ゆるより思ひに燃(もゆる)あり
- 3 人をはめたる湖死もせぬ形見の衣装あり ほか
- 巻四 恋草からげし八百屋物語
- 1 大節季は思ひの闇借着の袖に二つ紋あり
- 2 虫出し神鳴もふんどしかきたる君様化物恐れぬ新発意あり
- 3 雪の夜の情宿恋の道知る似せ商人あり ほか
- 巻五 恋の山源五兵衛物語
- 1 連吹の笛竹息の哀や薩摩に隠れなき当世男あり
- 2 もろきは命の鳥さし床は昔となる若衆あり
- 3 衆道は両の手に散る花 中剃はいたづら女あり ほか