哲学はなぜ難しいと言われるか。それは、哲学に接する際の姿勢に問題がありはしないか。――著者はまず、「哲学とは」「哲学することとは」を問い直す。次いで、ソクラテス・プラトンから現代の哲学までの歩みをたどりつつ、哲学と宗教・哲学と科学・アトムとイデア・唯物論と唯心論・観念論と実在論・形相と資料・主観と客観など、哲学研究に欠くことのできない基本的諸問題を、ひとつひとつ掘り下げて語り、哲学への道を案内する。