英語表現を覚えるにはまずその文化背景から。感謝は誰が何にするのか?相手を否定しない不同意とは?言葉を裏付ける非言語表現とは?他者と「思い」を共有した言語関係(コミュニケーション)への道案内。 言葉以外のことば――最期にアドバイスを1つ。それは、どうぞ観察してくださいということである。英語を話す・聞くだけでなく、その言葉とともにどんな非言語行動がなされているかを観察してみると、今まで見えなかったようなことに気づくはずである。言葉によるコミュニケーションと非言語によるものとの両方が意識された時、その人のコミュニケーション能力は飛躍するに違いない。そして、この観察の対象は、コミュニケーションの相手に対して向けられるだけでなく、自分自身の行動にも向けられるべきである。自分の文化の中で無意識のうちに身につけてきた非言語行動がどんなものなのか、そして、それが異文化と接触した際、どんな意味をもつのかを観察する中で、いうなれば、「文化を超えた」自分独自の非言語行動のパターンも可能になるのではないだろうか。――本書より