「出会えてよかった……生まれてきてくれて、ありがとう」 ―ちぎれた運命の糸が、今、ここに、ひとつにつながる― リュウがさがしていた、悠由(ゆうゆ)の母の幼なじみとは、ルナの母、愛子だった。愛子はリュウとルナにすべてを語る。バレエ公演で見たプリマに実の母とも知らずあこがれる悠由に、ルナは真実を告げる。母子の再会の場となった都内の病院にかけつけたリュウが見たものは……。そして、運命的な出会いの舞台だったあの洋館は、その役目を終えようとしていた――。感動長編、完結!