わたしを見て…… このあたたかな光を奪わないで 傷つき眠る想志(そうし)に紅絹の声はとどくのか…… キックボクシングの試合でライバル竜人(りゅうど)と対戦した想志は、頭部に思わぬダメージを受けて植物状態に。皮肉にもショックで“声”をとりもどした紅絹(もみ)は、想志の意識がもどることを祈って、毎日病院へ通う。 一方、久しぶりに会った姉の生絹(すずし)は急に大人びて、その変化に紅絹は不安を感じる。そして、想志が思いを寄せていたという女性“チカコ”……。 紅絹の祈りはとどくのか?