男らしさ、女らしさ、あなたらしさ、課長らしさ、親らしさ、私らしさ──。世にあふれるさまざまな「らしさ」の反面、強くない父親や家事をしない母親、「女みたい」な男の子など、「らしく」ない人々が氾濫する。性差の心理を中心に、社会的役割によって異なる、アイデンティティのあり方を問う。個性を上手に発揮しながら、自分らしく生きる道を探る書。