パスポートや航空券はフォトコピーをとっておく。予備の顔写真も。学生ならIDカード(国際学生証)の利用価値が大きい。飛行機の座席は眠るなら窓側、動きやすいのは通路側。機内食はオーダーすることもおかわりすることもできる。みごとな着陸のときは機長に拍手。スチュワーデスに感謝の言葉を。ホテルの予約は初めの1日か2日だけにする。年末年始のロンドンはバーゲンにつぐバーゲン。超特価品がゾロゾロ。世界で一番安い免税店があるのはアムステルダムのスキポール空港。気にいったものはすぐに買う。お国柄に合わせて楽しく値下げ交渉を。プランにしばられない自由にこそひとり旅の妙味がある。よき旅を!
旅の実感――アメリカやアフリカのように広い大陸では、どうしても飛行機をよく利用することになるが、一度は陸路で何日か移動することをおすすめしたい。陸路で旅してはじめて大陸の広大さと、本当に旅をしたという実感を全身で体験することができる。どうやら自分の肉体を少し酷使しないことには、本当に印象深い旅をすることは不可能なようです。つまり、ちょっとオーバーにいうと、その人の全身全霊が動員されるようなハードな旅だと、身体にも旅の記憶がシッカリと刻み込まれるため、旅の印象は強烈なものとして残ることになる。――本書より
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