江戸者の弥次郎兵衛と喜多八の、少し品は悪いが気の良い憎めない小悪人が展開する、東海道の道中記。主人公の演じる失敗談におりおりの狂歌、各地の風俗、奇聞を織り込んで抱腹絶倒の旅はつづく。この滑稽本の名作を読み易くするため工夫配慮し、図版なども出来うる限り多数とりいれ、忠実に翻刻した。発端より四編下まで収録。<上下巻>
福猫屋 お佐和のねこわずらい
三國 青葉
高瀬庄左衛門御留書
砂原 浩太朗
うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編
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かなりあ堂迷鳥草子3 夏塒
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一万両の首 鍵屋ノ辻始末異聞
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角田 喜久雄
怨返し 古道具屋 皆塵堂
仇討ち異聞 大江戸閻魔帳(八)
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