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ロンドン=炎が生んだ世界都市

1666年、ロンドンを大火が襲う。炎は「中世的世界」を焼きつくす。木造から煉瓦の街並みへ。終末論の終焉、そして「プロテスタント」国民の誕生。17世紀、キリスト教世界最大の都市となるロンドンに、史上初めて「近代」が誕生するまでを描く。

【目次】
プロローグ 近代のパイオニアとしてのイギリス
第一章 ロンドン炎上
1 大火前夜
2 ロンドン大火と明暦大火
第二章 シティ再建 商都か帝都か
1 イーヴリンの見たロンドン
2 エネルギー革命がもたらした煙害
3 壮大なる帝都構想
4 商都復興
5 都市計画裏切り伝説を読む
6 世界システムのなかの森林論
第三章 ペストの終焉 「隔離」対「かがり火」
1 大ペストの脅威
2 市民たちのかがり火
3 ペスト撲滅の伝説を読む
4 内なるアジアの発見
第四章 反カソリシズムの炎
1 放火伝説を読む
2 十字架塔が破壊された日
3 かがり火の祭典
4 プロテスタントが見たイエスズ会
エピローグ 終末論と科学革命の時代

補論 ペストとネズミ

あとがき
索引