「芸術と策謀のパリ」既刊・関連作品一覧

芸術と策謀のパリ

バブル熱沸き立つ第二帝政下。「貧乏芸術家」を指す〈ボエーム〉があらゆる「ろくでなし」を意味するとき、これこそ時代の寓意(アレゴリー)となる。山師実業家、御用ジャーナリスト、職業陰謀家、そしてその頭領、ナポレオン三世。怪しげな群像から浮かび上がる、無節操時代の精神。

【目次】
プロローグ
第一章 [画家のアトリエ]の秘密
第二章 ボヘミアン芸術家
第三章 無節操の帝国 ボエームという精神風土
第四章 産業ボエーム 山師・詐欺師・実業家
第五章 ボエーム体制からブルジョワ体制へ
エピローグ

ブックガイド
あとがき
索引