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「伊万里」からアジアが見える

長崎、ジャワ、イスタンブール。時は江戸。景徳鎮に代わり、「伊万里」は唐船にのって世界をかけめぐる。「海の陶磁路」が明かす、日本をつつむアジア巨大交易網。鎖国時代――その時日本はアジアだった。

【目次】
はじめに

序章 イマリ・ロード 唐船がめぐった十七世紀アジア
第一章 長崎からの出発
1 築町遺跡のクンディ水差し
2 平戸町の人びと
3 代官末次平蔵の取りつぶし
4 唐人墓と唐寺
5 唐船の航路と貿易
第二章 イマリとアンピン坪
1 オスマン帝国を見つめたイマリ
2 イマリ貿易の拠点バンテン
3 輸出イマリの誕生
4 「国姓瓶」アンビン壺の謎
第三章 ジャワ・バンテンの生活
1 ヨーロッパ人の見た「豊かな異境」
2 イスラム・バンテンの誕生
3 繁栄と対立
第四章 海を渡る人びと
1 アジア港市社会
2 華人とインド人
3 スラウェシの海洋民 はるかなる航海者たち
第五章 ヴェトナムと台湾のうねり
1 ホイアンの港
2 幻のチャムパ王国
3 海の覇者台湾鄭氏
4 三藩の乱への動揺とイギリス商人
第六章 「アジアの我ら」
1 国姓爺の救援要請 十七世紀の選択
2 アジア間の転換

参考文献
関連年表
あとがき
索引