「能に憑かれた権力者」既刊・関連作品一覧

能に憑かれた権力者

「のふにひまなく候」。晩年、能に取り憑かれた秀吉は、前代未聞の禁中能を催す。宮中に、秀吉、家康、利家が舞い、輝元の小鼓が響きわたる。自らの生涯を「10番の能」に新作させ、能楽史を変えた権力者の凄まじい熱狂に迫る。

【目次】
はじめに

序章 武将の能楽愛好 秀吉まで
第一章 名護屋以前
1 周辺の能役者
2 天正十年代概観
3 先達としての秀次と秀長
第二章 文禄2年肥前名護屋
1 『甫庵太閤記』から
2 熱中のはじまり
3 名護屋での熱狂
4 熱中のなごり
第三章 文禄二年禁中能
1 文禄二年禁中能の概要
2 文禄二年禁中能の諸相
3 その後の禁中能
第四章 能楽三昧の日々
1 のふにひまなく候
2 吉野・高野での能
3 能を楽しむ日々
4 秀吉の能舞台
第五章 豊公能の新作
1 豊公能と大村由己
2 豊公能を読む
第六章 秀吉の能楽保護
1 南都両神事能の復興
2 猿楽配当米
終章 秀吉以後


秀吉能楽愛好関連年表
あとがき
索引