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レンブラント工房

17世紀、国際商業都市アムステルダムを中心に美術市場がひらける。大量生産される絵画、次々に生み出されるコピー。芸術が商品となったとき、誇り高き画家レンブラントが工房経営に求めたものは何か……。さまざまな証言と史料から「工房」の実態と時代的意味をあぶり出す。

【目次】
プロローグ 工房の発明
第一章 虚構のなかの事実
1 ザンドラルトの証言
2 《夜警》にたいするライバル意識
3 ハウブラーケンの証言と芸術家神話
4 歴史の闇にほのみえる工房
第二章 共生そして競争 レンブラントとリーフェンス
1 ハイヘンスと二人の芸術家
2 運命の岐路
3 創造的競争 アエムラティオ
第三章 絵画の栄光とアカデミー
1 ヌードデッサン
2 美術アカデミー
3 レンブラントのアカデミー
第四章 絵画工場
1 トーローニー
2 肖像画
3 歴史画
4 バロックという豊饒の角
第五章 絵画市場の誕生
1 絵画の消費者
2 パトロネージ
3 自由市場
4 美術商
5 新しい競争の原理
エピローグ アトリエの自画像
参考文献
資料
あとがき
索引