「ドイツ「素人医師」団」既刊・関連作品一覧

ドイツ「素人医師」団

18世紀ドイツが生んだ、「西洋の漢方」としてのホメオパティー。自然治癒力を重視する独自の療法は、フランス、オーストリア、アメリカへと広まっていく。19世紀、その信奉者たちが提唱し、ヨーロッパ医学界を震撼させた「素人医師」運動を軸に、近代医学の相克と、再び見直される現代の意義とを明らかにする。


【目次】
プロローグ 「西洋の漢方」ホメオパティー
第一章 ホメオパティー理論の誕生
1 近代医学はどのようにして成立したか
2 ハーネマンの修業時代
3 新らしい治療原則の発見
4 ホメオパティー理論の確立
5 戦うハーネマン
6 ホメオパティー、医学界を騒がす
7 晩年のハーネマン
第二章 近代医学の歩み
1 近代医学の夜明け
2 医学教育の改革
3 医学生の出自の特色
4 医師の「経済闘争」
5 偉くなった医師
第三章 近代医学へのアンチテーゼ
1 ホメオパティーは近代医学より効く
2 素人医協会設立さる
3 素人医協会の活動
第四章 素人医たちの反種痘運動
1 種痘は安全ではなかった
2 反種痘キャンペーン
3 近代医学批判としての反種痘運動
第五章 ホメオパティー運動の「転向」
1 素人医(ハーネマニア)協会の変質
2 ホメオパティー講座設置運動
3 奨学金財団の設立
4 ホメオパティー病院建設運動
5 素人医とホメオパティー医の対立
6 素人医運動の意義
エピローグ 現代によみがえるホメオパティー

あとがき

索引