「文禄・慶長の役〔壬辰・丁酉倭乱〕」既刊・関連作品一覧
近世初頭、東アジアをゆるがす一大事件が勃発した。壬辰・丁酉倭乱……。朝鮮半島を血に染めた、秀吉の野望のまたの名である。民族の記憶としてその惨禍は、両国民の心性に深く刻みこまれる。時代のうねりのなかで潤色される史実。天竺徳兵衛、論介、つむがれた多くの物語……。極限の文化接触=戦争を、歴史・文学の両面からとらえなおす意欲作。
【目次】
まえがき
第一部 史実としての壬辰倭乱
第一章 東アジアの地殻変動
第二章 極限の文化接触
第二部 文学のなかの壬辰倭乱
第三章 晋州城攻防戦
第四章 歌舞伎に登場する朝鮮の名将
第五章 朝鮮の妓生と日本の豪傑
第六章 深いひび――文学と国家意識
註
参考文献
あとがき
索引
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