「神を殺した男」既刊・関連作品一覧

神を殺した男

1859年11月24日、「神の死」を決定づける書が世に出た。初版1250部の『種の起源』は、即日完売となる。「進歩の夢」と「ニヒリズム」が、交錯する世紀末。マルクス主義・自然主義・帝国主義・社会ダーウィニズム……。あらゆる知の分野は、「進化論」のうえに再構築され、20世紀へと突入する。世紀末を飾ったテクストをとおし、ダーウィニズムの思想的磁場を考察した意欲作。

【目次】
1 神の殺害――個別創造説・思弁的進化論・ダーウィニズム
2 人類の黄昏――ユートピアニズム・マルクス主義・ダーウィニズム
3 コリンズ殺人事件――自然主義・決定論・ダーウィニズム
4 大英帝国の栄光と暗黒大陸――帝国主義・人種差別主義・ダーウィニズム