「黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語」既刊・関連作品一覧
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現役時代は「シルバーコレクター」として人気のあったステイゴールド。今でこそ日本競馬界屈指の種牡馬として名声を轟かせている同馬だが、原点に立ち返ってみれば、「将来の成功を約束された種牡馬」ではなかった。しかし、オルフェーヴル、ゴールドシップ、レッドリヴェールら産駒が次々とG1を勝つことで、状況は一変。「社台をここまで本気にさせた日高の種牡馬は過去にいなかった」と評されるまでに至った軌跡をたどる。
◆2014年度JRA賞 馬事文化賞受賞!◆
日本競馬界屈指の種牡馬として活躍するステイゴールド「大逆転」の軌跡!
史上初めて2年連続宝塚記念を制覇したゴールドシップ、
史上3頭目の天皇賞・春2連覇を達成したフェノーメノ、
史上9頭目の春秋グランプリ連覇を果たしたドリームジャーニー、
史上7頭目のクラシック三冠馬となったオルフェーヴル……。
社台をここまで本気にさせた日高の種牡馬はいなかった!
「黄金の配合」と名門・メジロ牧場の今に迫る。
そして始まった血を巡る喧噪――乗馬になっていた貴重なDNAとは。
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現役時代の愛称は「シルバーコレクター」。「28連敗」を喫したこともあった。
それゆえに、社台グループの生産馬・所有馬として競走生活を送りながら、種牡馬入りに当たっては外部に売却されかかった。
ところが、ドリームジャーニー、ナカヤマフェスタ、そしてオルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノ、レッドリヴェールと、産駒たちが次々とG1を勝つと、状況は一変する。
過去5年(10度)の宝塚記念と有馬記念で計8勝――。
今や日本競馬界屈指の種牡馬に成り上がった、ステイゴールドの軌跡をたどり直す。
【主な内容】
第1章 オルフェーヴルに受け継がれた烈しい気性のルーツ
武豊が一言「勝ちますよ」 ほか
第2章 種を制する者が競馬界を制す―社台が売却しかけた経緯
吉田照哉「危うく売ってしまうところだった」/岡田繁幸の仲介 ほか
第3章 50戦7勝―2着12回・3着8回から得られた確信
吉田勝己の確信 ほか
第4章 父のイメージを根底から覆した馬―ドリームジャーニー
第5章 日高にもたらした夢と希望―ナカヤマフェスタ
第6章 偶然が生み出した稀代の3冠馬―オルフェーヴル
第7章 「黄金の配合」と名門・メジロ牧場の今
日本一を目指した北野豊吉/社台からの申し出と提案 ほか
第8章 親から子へ―代替わりして紡がれる新たな歴史
相次ぐマックイーン牝馬の買い戻し ほか