「ここに地終わり 海始まる」既刊・関連作品一覧

  • 電子あり
ここに地終わり 海始まる

志穂子、24歳。
6歳のときから療養生活をつづける。志穂子の元に舞い込んだ、たった1枚の絵葉書(ラブレター)が、彼女に奇蹟をもたらした……。爽やかな感動を呼ぶ、恋愛長篇!

6歳から18年間、北軽井沢の結核療養所で過ごした志穂子は、あす、24歳を迎えるという日、生まれて初めてひとりで電車に乗った。それは、志穂子の病状に奇蹟をもたらすきっかけとなった、絵葉書の差出人である梶井克哉に会うためだった。
しかし、志穂子は、その人物に、まったく心当たりがないのだった。──そんなひとが、なぜ私に絵葉書などくれたのだろう?……