「良寛 心のうた」既刊・関連作品一覧

良寛 心のうた

何も持たない、何も欲しない
「無」で生きる豊かさとは――

心のおもむくままに、自由に生き、誰にでも、正直さ、明るさ、生きる喜びを与えてくれた清貧の人。子どもらと遊ぶ、若い貞心尼との交流など、慈愛に満ちた名歌!!

●のんびりとたのしい気分を歌う
●天地と一つになる呼吸法
●冬の厳しさが良寛の歌を鍛える
●ひとりに遊び、なお人恋しく
●気楽に踊り、興が尽きれば去る姿
●死ぬ時節には死ぬが良い
●無為の自覚、無能への自責の念
●われは何者なりやの大疑問
●真の自由人、「優游」という心
●平凡な歌までも生きている

書を書くのでも、文書を書くのでも、歌をつくるのでも、うまく書こう、人にほめられる面白いものをつくろう、などと邪念があっては絶対にダメだ。第一、よい歌とか面白い歌とか、そんな基準があるわけはないのである。たしかに書の先生、歌の先生は、こう書きなさい、こう詠みなさいと、書や歌の手本を示すけれども、そんなふうな外にある物差しを基準にしてやったのでは、本当のものなどできっこないのである。
そのところを「すべて物を目あてするは、みな僻言(へきげん)なり」と言ったのが面白い。外にあるものを物差しにしてやるのは間違い、自分の心にのみ聞けというのだ。ここにはどこかしら良寛の言葉らしいところがある。