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聖母マリア

父と子と精霊──キリスト教は父性の宗教だった。教義が排除した「女性性」を、しかし、民衆は聖母の中に見いだす。「異端」の存在は、やがて「神」の座へと昇る。キリスト教の「女神」、聖母マリア。処女にして母、婢(はしため)にして女王、人類が永遠に憧憬する、「女性的なるもの」の化身。その多彩な容貌に、さまざまな角度から光を当てる。

【目次】
プロローグ 聖母マリアの現在・過去・未来
第一章 マリアの生涯
第二章 マリアはどこから来たのか
第三章 諸宗派とマリア
第四章 民間信仰の中のマリア
第五章 ドグマ狂騒曲
第六章 奇跡を起こすマリア
第七章 マリアの七つの顔

エピローグ


あとがき
索引