「聖書をわかれば英語はもっとわかる」既刊・関連作品一覧

聖書をわかれば英語はもっとわかる

 「聖書」というと、キリスト教徒(もしくはユダヤ教徒)でなければ日本人にとっては縁のないものと思われがち。けれども、英米では日々の生活の中で生きていて、その言葉や物語はふだんの会話、ニュース、映画や歌詞などで多用されています。逆に言えば、英語の学習に聖書は不可欠なのです。
 本書は、これまでメディアや日常会話など、あちこちで使われてきた例をふんだんに挙げながら、聖書と英語とその周辺世界をより深く理解する1冊です。
 著者は、その世界に人一倍詳しい西森マリー氏。日本人が知っている都市部のアメリカ人ではなく、もっと一般的なアメリカ人像を知るために、わざわざテキサスに暮らしたこともある人です。彼女がそこで経験したのは、聖書が生活の根幹をなしている人々との交流でした。詳しい知識がないと、話についていけない世界だったのです。
 聖書を知れば、英語はもっとわかる。『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎、大澤真幸 著)がよく売れていることからも、キリスト教や聖書の人気には根強いものがあります。本書は旧約と新約のダイジェストから始め、そこからさらに深い世界へと読者を誘います。英語も、聖書も、そして英米圏の人のことも、よりよくわかるようになる1冊です。