「生命科学者のための電子スピン共鳴入門」既刊・関連作品一覧

生命科学者のための電子スピン共鳴入門

Q&Aでとっつきやすく入りやすい入門書
活性酸素・活性窒素・フリーラジカルの研究に不可欠なESRを基礎理論からスピンラベル法、スピントラッピング法、ESRイメージングまで生命科学者向けにやさしく解説

本書の目的の一つは、スーパーオキシドやヒドロキシルラジカルなどの活性酸素や一酸化窒素、二酸化窒素などの活性窒素が、がんや心筋梗塞、脳梗塞、肺炎などの各種疾患の原因となること、アポトーシスやネクローシスなどの組織障害を引き起こすこと、感染症防御に働くなどの役割を担っていることなどを、ESR計測を通じて理解を深めることである。ESR装置の有効活用には、測定操作や難解といわれているスペクトルの解析などについての正しい知識が求められる。本書では、ESR装置の原理、計測方法や解析理論と解析手法などについて、初心者が利用できるように整理している。――<本書“はじめに”より>