「使徒的人間 カール・バルト」既刊・関連作品一覧

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使徒的人間 カール・バルト

宇宙の広がりの中に置かれた人類の目標を予見する言葉。
──気鋭の文芸評論家、渾身の快著──

カール・バルトが、生涯自らの仕事机の正面に掲げた十字架像。画家グリューネヴァルトの描く、ヨハネ像のたくましく指さしている姿のわきに、「彼は必ず栄え、わたしは衰える」の文字が刻まれている。これこそ、使徒的人間の、ヨハネが指さしている方に対する立場である。すなわち、重大なのは、対象である神そのものであり、それを語り、指さす者ではない。これが聖書の“批評的”明察である。