「さらば厚労省 それでもあなたは役人に生命を預けますか?」既刊・関連作品一覧

さらば厚労省 それでもあなたは役人に生命を預けますか?

2010年3月、厚労省を退職した――
日米の病院で医師として経験を積み、厚労省に入省した元女性キャリア。
混乱する新型インフルエンザ行政の渦中で彼女が見たものは、国民の健康よりも
自分たちの都合を優先させる“ペーパードクター”医系技官の呆れた実態だった。
官僚に支配される医療を、国民の手に取り戻せるか。


「後進国」日本の新型インフルエンザ対策
  ・前近代的な「水際作戦」
  ・国際社会で恥ずかしい日本の対応
  ・「兵站」軽視の大本営
「鎖国」する日本のワクチン不足
  ・なぜ、ワクチンが使えないの?
  ・予想通りの現場の大混乱
  ・自分の身は自分で守る
米国医療から見える日本医療
  ・疲れ果てている日本の医師たち
  ・「心」なきアメリカの病院での死
医師を「犯罪人」にする「事故調査委員会」
  ・現場の「常識」、医系技官の「非常識」
  ・医療再生への第一歩を目指して
患者のための医療再生へ
  ・厚労省からの独立へ
  ・看護師を離職させないために

【著者紹介】
村重直子 (むらしげ・なおこ)
1998年、東京大学医学部卒業。横須賀アメリカ海軍病院、ニューヨークのベス・イスラエル・メディカル・センター、国立がんセンター中央病院造血幹細胞移植科などで内科医として働いた後、2005年に厚労省へ医系技官の課長補佐として入省。2008年3月から大臣直属の同省改革準備室、7月に改革推進室、2009年7月に大臣政策室、10月に内閣府特命担当大臣(行政刷新担当)付。2010年3月、同省退職。