「「準」ひきこ森」既刊・関連作品一覧

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「準」ひきこ森

授業には出る、バイトもせず、女の子と遊びまわるわけでもない。こんな親を安心させる息子は友達が誰もいない。キモクて孤独な、何かが決定的に欠けている人々! 私の「準ひきこもり」に対するイメージは「準ひきこ森」である。誰もいない森の中で膝を抱えて座っている孤独な青年。孤独地獄の中で、それでも誰かを待っている孤独な人。


ネット騒然!! コミュニケーション不全の新理論!
親も教師も気づいたときはもう遅い!
授業に出る、バイトも女遊びもしないけど、決定的に何かが欠けている人々。これってオレのこと……?

とにかく、どんなに励まそうと、焚きつけようと、彼はただその場を取りつくろうだけで、絶対に就職活動を行おうとはしなかった。それは極めて強い拒絶であった。そんなある時、突然私は次のことをひらめいたのである。「就職活動などできるわけがない。実は彼はひきこもりなのだ」。大学にはきちんと来ており、単位もしっかり取れているので、彼は大学生活に適応していると思い込んでいたのであるが、大学という誰とも関わらずに過ごしていける環境の中で、偽りの適応を示していただけのことで、ライフスタイルの本質はひきこもりと何ら変わりはないのだ。つまり彼は、「準ひきこもり」なのだ。ところで私の「準ひきこもり」に対するイメージは「準ひきこ森」である。誰もいない森の中で膝を抱えて座っている孤独な青年。孤独地獄の中で、それでも誰かを待っている孤独な人。

●準ひきこもりの発見
●まじめで夜遊びもしない優秀な子
●自宅と大学を往復するだけ
●人との距離が測れない
●かぐや姫症候群
●なぜわが子だけがそうなのか
●常識不足な態度と無神経さ
●準ひきこもりの皆さんへ
●「いつかやる」なら今やれ
●自分で自分の独房を打ち破れ