いつも心に立川談志

イツモココロニタテカワダンシ
いつも心に立川談志
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内容紹介

本書の内容(本文より)
 それにしても師匠、いい笑顔ですね。毒舌を一瞬にして相殺して余りある笑顔は昔から売りでしたが、それにしてもいい笑顔です。しかも柔和です。
 入門してすぐ、笑顔のよさには気づきました。でもそれは普段怖いからこそ効く笑顔で、弟子にとって師匠、あなたは怖い存在であり続けました。そしてそれが師匠が病を得るまで続いたのです。

師匠と私とは十五歳違います。いまだに十五歳違いってのはネタですが、この年の差は親子ではなく、やはり兄弟でしょう。師匠はものすごく切れる長兄です。で弟達がゴロゴロいるわけですが、私はいずれゆっくり深い話ができると思っていました。年の想定は師匠が八十で私が六十五です。芸や生きるということについて、ちょっと突っ込んだ話ができると思っていたのです。しかしその夢が叶わないことは、三年前に実証されてしまいました。もっと懐に飛び込んでおけばよかったと言っても後の祭り、後悔先に立たずです。でまあご指名を受け、手紙のような形で話をさせてもらったわけですが、本当によかったと思い、感謝しています。蓮二さん、編集部にですが、やはり師匠、あなたにです。あなたがいてくれたからこそ弟子になり、こういう機会に恵まれたのです。

製品情報

製品名 いつも心に立川談志
著者名 写真:橘 蓮二 文:立川 談四楼
発売日 2015年07月11日
価格 定価 : 本体1,800円(税別)
ISBN 978-4-06-219590-4
判型 四六変型
ページ数 200ページ

著者紹介

写真:橘 蓮二(タチバナ レンジ)

橘蓮二(たちばな・れんじ)
1961年埼玉県生まれ。1986年より写真家として活動。現在、「橘蓮二」として人物、落語演芸写真を中心に雑誌等で活躍する一方、ひらがな名前で発表する動物の写真に癒される読者も数多い。著書に『高座のそでから』『東京ねこ景色』『カメラをもった前座さん』(ちくま文庫)、『当世人気噺家写真集 高座の七人』『茂山逸平写真集 狂言の自由』『大増補版 おあとがよろしいようで─東京寄席往来』『落語十一夜』(ともに講談社)、『いろものさん』『高座』『橘蓮二写真集 噺家』(全五巻)『この芸人に会いたい』『おやすみ動物園』『おひるね動物園』(いずれも河出書房新社)、『どうぶつぶつ』(言葉:リリー・フランキー、パルコ出版)など多数。

文:立川 談四楼(タテカワ ダンシロウ)

立川談四楼(たてかわ・だんしろう)
1951年群馬県生まれ。落語家。1970年立川談志に入門。1990年、小説集『シャレのち曇り』(文藝春秋)で作家デビュー。以降の『一回こっくり』『談志が死んだ』(ともに新潮社)が三部作。他に『ファイティング寿限無』(ちくま文庫)『石油ポンプの女』(新潮文庫)など著書多数。エッセイ集『声に出して笑える日本語』(知恵の森文庫)はベストセラー。書評家としても活躍中。

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