「現代自然哲学の研究」既刊・関連作品一覧
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自然哲学とは、自然現象を統一的に理解・説明しようとする形而上学であり、現代においては自然科学とほぼ同義。量子力学的哲学を探る。力学、相対論を経て、量子力学の時代にあって、自然とはどのような統一的理論によって説明しうるのかを探究する。
【目次】
序
第一章 物理的自然の特性
1 物理的自然と感覚
2 物質概念の諸相
3 計量と数学的記号
第二章 力学的自然観の凋落
4 古典力学の基礎概念
5 物質とエネルギー
6 熱学とエントロピー
7 光の本性
8 電磁気学
第三章 相対論と物理的実在
9 時間と空間
10 エーテルの存在
11 局所時と光速度
12 質量とエネルギーの同値
13 時空連続体・世界
第四章 科学的宇宙論
14 同値原理
15 一般相対論的宇宙
16 仮想的宇宙と計量的存在
第五章 量子論の成立
17 原子概念の由来
18 素粒子と実体概念
19 不確定性関係
20 実験と理論
第六章 量子論解釈の問題
21 不確定性の意味
22 確率統計と自然法則
23 コペンハーゲン解釈
第七章 量子論と物理的実在
24 量子論における「現実的なもの」
25 量子論解釈の哲学
26 二元論と一元論
27 物理学的認識
第八章 物理的自然と人間
28 物理的存在と物理学的思考
29 決定論と非決定論
30 宇宙における人間の位置
後記
人名索引