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ヒーローの選択

清水は水の訪問販売をしていた。アパ―トのチャイムを端から鳴らしていると、旧友・小山田と再会した。小学校時代に特撮ヒーロードラマの真似をして遊んだ仲だ。家に上がると、小山田はCDラジカセのスイッチを押し、予言者・ケンジのラップを流す。その歌詞は、清水がこの部屋に来ることを予言していた。さらに世界は八百四十一年後に終わることが決まっているため、ケンジに会って「世界を守り隊」に入ってほしいと頼まれる。


清水勇介は「奇跡の水、ミラクルネイチャーウォーター」の訪問販売をしていた。ペットボトル10本を担ぎ、足を棒にして歩いても契約は一件もとれない。諦めてアパ―トのチャイムを端から順に鳴らしていると、一室のドアが開き、小学校時代の友人・小山田と再会した。
連絡をとらなくなって久しいが、昔は当時流行っていた特撮ヒーロードラマの真似をして遊んだ仲だ。
小山田はいとも簡単に、宅配水の契約をしてくれるという。その言葉につられて家に上がると、小山田はCDラジカセのスイッチを押し、予言者・ケンジのラップを流す。ラップの内容は、清水がこの部屋に来ることを予言したものだった。さらに小山田は、世界は八百四十一年後に終わることが決まっており、世界の終わりを防ぐため、ケンジに会って「世界を守り隊」に入ってほしいと頼まれる。
どうする、清水?