「探偵の探偵」既刊・関連作品一覧
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全冊に著者直筆サインが入り、著者落款が刻印された、講談社文庫・新シリーズ『探偵の探偵』開始記念、豪華完全限定版です。(四六判ハードカバー)
現代の探偵業は、最高レベルの知力・精神力を必要とする厳しい職種である。その「探偵」の本当の姿をこれほどまでかと思われるほどリアルに、松岡圭祐は活写する。そして、ストーカー、犯罪被害者など社会問題を正面から取り扱いながら、被害者のひとりである女性・紗崎玲奈が、命を懸けて立ち上がる。その勇気に溢れたヒロイズムは、読者を魅了する。
(文庫版同時刊行。続刊『探偵の探偵2』12月12日刊行)
探偵は正義の味方なんかじゃない。ミステリーヒーローの恐るべきリアル!―香山二三郎(コラムニスト、「江戸川乱歩賞」選考委員、「このミス」大賞選考委員)
いいタイトルだ。シンプルでありながら、作品の世界観を的確に言い表している。―村上貴史(ミステリー評論家、「このミス」大賞選考委員)
絶望、孤独、闘争。とてつもない怪物シリーズとなる予感!―藤田香織(書評家、エッセイスト)
作者のシリーズ物は、凝った設定に特色があるが、その中でも本書は飛び切りであろう。悪徳探偵専門の探偵というのは、初めて聞いた。しかし、読み始めてすぐ、こんな探偵がいてもおかしくないと思うようになった。探偵業界の現実が、克明に描かれているからだ。また、主人公の魅力も見逃せない。自分たちの仕事の邪魔になる玲奈の命を、悪徳探偵は本気で狙ってくる。それを承知の上で、彼女は危地に向かう。彼女は、頭脳派でもある。玲奈と悪徳探偵の頭脳戦は、双方一歩も引かぬ名勝負。でも、才色兼備にして文武両道の玲奈が、その力を見せれば見せるほど、彼女の哀しみが際立ってくる。タフでハードな鎧の下には、癒せぬ傷を抱えた魂が隠れている。―細谷正充(書評家、「江戸川乱歩賞」選考委員)
〔あらすじ〕調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。