「百助嘘八百物語」既刊・関連作品一覧

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百助嘘八百物語

サスペンス溢れる痛快時代ピカレスク
天才詐欺師・百助がたくらんだ一攫千金、その顛末は。
取退(とりの)き無尽で大坂を追われ無一文、頭脳の限りをつくして7万両儲けてやる。

真夏の普請場に上方訛りの爺さん・百助が流れてきた。なかなかの知恵者で、金儲けには目端が利く。日傭(ひよう)取りの辰次は、病に苦しむ百助の面倒をみたのが縁で、いかさま博打の余禄に与った。やがて辰次は百助と親分子分の間柄になり、うさん臭い世界に引きずり込まれていく。