「白い月黄色い月」既刊・関連作品一覧

  • 電子あり
白い月黄色い月

酷薄な現実よりも優しい嘘がいい
じぶんを見失った少年が、再生するまでをつづった切ない物語

児童文学の石井睦美が新たなるミステリアス・ワールドに挑む!

「酔生夢死。なにも価値のあることをしないまま、ただ生きていたというだけの人生。くだらない一生。そんなふうに記されていた。もしこのまま記憶が戻らず、ここにとどまって死んでしまえば、ぼくの人生はまさしく酔生夢死じゃないか。暗示的な言葉に目を留めてしまったのかもしれない。そんなことをぼくは考えた。」――<本文より>