「小石川の家」既刊・関連作品一覧
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芸術選奨文部大臣賞受賞作。
祖父幸田露伴、母文と共に暮らした10年──。忘れかけていた懐かしく大切なものと優しく清々しい心が甦る書下ろし長篇エッセイ。
人とのつながりは常に愛憎ともにあると母は言っていた。それを悟らせたのは祖父であろう。堪え得たものだけが知るところである。愛という、この美しく人を和ませ、慕わせ迷わせもする言葉の極まった姿に対して、私はあまりに弱くて幼くて思考及ばず、畏れだけを得たと思う。――本文“愛”より
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