「教会領長崎 イエズス会と日本」既刊・関連作品一覧

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教会領長崎 イエズス会と日本

世界最終戦争か、武装中立か。日本文化への適応か、原則主義か――
近世黎明期のキリスト教と日本文明の衝突を描く!

天正八年(一五八〇)、大村氏より長崎を寄進されたイエズス会。彼らは寺社勢力のように、都市・流通機構を支配し、南蛮貿易から巨富を得た。〈約束の地〉長崎を安定化させるために、武装化・軍事化路線を進んだ彼らが取った戦略とは?
一五八七年の豊臣秀吉の「バテレン追放令」まで、日本史上大きな画期をなす〈教会領〉の時代を捉え直す。

【目次】
プロローグ 日本史のなかの教会領長崎
第一章 ザビエルの目論見――ポルトガルからの自立
第二章 ザビエル構想の実現と長崎の武装化――天正八年の長崎
第三章 ザビエル・ヴァリニャーノ路線vs.ロヨラ・コエリヨ路線――天正九年以降の長崎
エピローグ 「権門」としてのイエズス会