「加賀百万石」既刊・関連作品一覧
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前田三代の剛気と絢爛!
前田利家の作りあげた戦国武将のバサラ魂。家康・秀忠に対する利長・利光、大藩の気概!
元和2年(1616)4月、家康は病篤く、薨去に先立ち、前田利光ら諸候を召し寄せ、遺言をした。家康は、わが死後に謀叛をする輩があらわれたときは、徳川家の総力をあげて対戦するとの決意を表わし、諸大名を威嚇した。家康は前田利光に、つぎのようにいった。「儂は前田の身代を取りつぶすよう、たびたび申して参ったが、秀忠はいかにしても同心をいたさず、今に至りしよ。されば、そのほうは儂に恩義はいささかもなく、ただただ秀忠が恩によりて今日ありと心得よ。この儀を忘却いたすでないぞ」──(本文から)
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