「愛についての感じ」既刊・関連作品一覧
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この美しさはなんだろう。
愛って言葉が生まれる前の世界みたいだ。――穂村弘氏
はみ出しものたちがこの世界の余白で奏でる、
誰も知らない恋のモヨウ、少し変わった愛のカタチ。
“次にくる小説家”海猫沢めろんがその才能を惜しみなく披露した、初の作品集。
(カバーイラスト:市川春子)
<収録作品>
「初恋」 誰からも名前を忘れられた男の、淡く儚い恋の物語。
「ピッグノーズDT」 道で倒れていた女性を助けてから、オレの恋(=脱DT)が始まったと思ったけれど……。
「シュガーレイン」帰らぬ誰かを待ち続ける幼い兄妹のもとに表れた、ひとりぼっちの闖入者。奇妙な共同生活を始めた三人は、やがて――。
「オフェーリアの裏庭」とある山奥で「私」が目撃した偶然=色褪せた奇跡とは。
「新世界」東のヤクザ・金城×西の色街で働くたま子。交わらず、届かないそれぞれの想いの行方は――。
【著者について】
海猫沢めろん(うみねこざわ・めろん)
1975年大阪生まれ。デザイナー、ラジオドラマ脚本、ゲームの企画・製作などさまざまを職を経て、『左巻キ式ラストリゾート』にて小説家デビュー。「次にくる小説家」として近年まっ先に名前の挙がる書き手のひとり。
その他の著書に『零式』(ハヤカワ文庫)『全滅脳フューチャー!!!』(太田出版)など。
本書は文芸誌に掲載された小説による、初の作品集。
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