「なんでもない話」既刊・関連作品一覧

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なんでもない話

変りゆく風景。心に残る記憶。
柔らかい眼差しと爽やかなユーモア。
「目に残る花」「雨の動物園」「仕舞ネコ」「すったて」「ナスの茶筅煮」「お台場の秋」「真夜中のお茶」など身辺のささやかな思いを豊かな感性と美しい言葉で優しく拾いあげた、みずみずしいエッセイ50篇。

なんでもない話は、その時かぎりのこと、目の前の相手と他愛ない会話を楽しんで、喋り終れば、消えるものだ。
毎日のほんの小さな思い、おかしさ、懐かしさ、遠いもの、近いもの、年と共に深く残るものもあれば、薄れてほのかなものもある。
それが本になる。私の気持ちは困ったような照れくさいようなである。――あとがきより