「ツチヤ学部長の弁明」既刊・関連作品一覧
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お笑いエッセイ上級者仕様
教育崩壊 権威失墜 不可解な大学人事
青天の霹靂で学部長となった哲学教授は、初めて忙しくなり社会的発言にも軽みを増す
周囲の無理解だけではありません。他の点でも生活は確実に劣悪になりました。趣味のジャズピアノを弾く時間もなくなり、ライブの回数も減らしました(不可解なことに、そのことが家でもライブハウスでも好評を博しました)。電車で読む本にしても、以前のようにミステリや哲学論文を読みながら居眠りするという余裕がなくなり、議事録や報告書を読みながら居眠りするようになりました。学部長になってはじめて知ったのですが、学部代表で葬儀に参列するときの香典などは自腹で払うという話です。それを知ってからは、会う人ごとに、わたしの任期中は死ぬのをがまんしてくれ、と頼んでいます。(お茶の水女子大学「学園だより」'03.2)――――――本文より
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