「イタリア現代思想への招待」既刊・関連作品一覧

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イタリア現代思想への招待

イタリア思想はじめての画期的ガイダンス 。ジョルジョ・アガンベン、アントニオ・ネグリ、ウンベルト・エーコ、マッシモ・カッチャーリなど、現代をリードし続けるイタリア思想を、明快に解説する快著登場

【目次】
はじめに
第一章 イタリア現代思想の見取り図
 ネグリvs.カッチャーリ/否定的なるものの到来──一九七〇年代/政治の脱構築と「弱い思考」をめぐって──一九八〇年代/「共同体」と「生政治」──一九九〇年代以後/女性の思想家たち/宗教をめぐって/エスポジトの三連画──コムニタス、イムニタス、ビオス/アガンベンと「潜勢力」
  補遺コラム=『アウト・アウト』の半世紀/ニーチェ・ルネサンス/カール・シュミットと「否定の思考」/「安楽死」の脱構築/テロルと恐怖/「生経済」、「生美学」/アガンベンの「ホモ・サケル」計画
第二章 「帝国」と「ヨーロッパ」をめぐって──カッチャーリとその思想
 カッチャーリの「ゲーム」/いま、なぜ「ヨーロッパ」なのか?/ヨーロッパの「最期=苦悶」/カッチャーリの「ヨーロッパ」/ヨーロッパの「アゴーン」/音楽の「多島海」、政治の「多島海」/キリスト教の脱構築と「ヨーロッパ」/「場」の名としての「境界」/都市のエートス、ヴェネツィアというモデル/イコンと天使 
  補遺コラム=フォネーとロゴス/メシア主義と終末論
第三章 キリスト教の/への問い
 二人の先駆者──パレイゾンとクインツィオ/自由と悪/神の敗北と不可能なるメシア/「ヨブ」という形象/苦痛の経験と「有限なるものの倫理」/「世俗化」をめぐって/ニヒリズムと「ケノーシス(神性放棄)」
第四章 アイステーシスの潜勢力
 アイステーシスの潜勢力/イタリアの\という差異/イタリアのポストモダン、ポストモダンのイタリア/エクリチュールの多様化と「作者の死」/ポストモダンとネオバロック/ポストヒューマンをめぐって/イメージの氾濫/「感嘆」と「崇高」
  補遺コラム=「肉」のゆくえ
注 
おわりに