世界一の経済成長を支えるインドの教育産業と受験戦争
人口世界一、GDP世界5位のインドが発展を遂げた鍵は「教育」にある。グローバルな活躍を準備する早期からのIT教育、ベンチャー精神を養う熾烈な受験戦争ーーグーグルやマイクロソフトのCEOを輩出し、ベンチャー企業数で世界トップクラスを誇るインド経済の本質を、ベネッセグループのインド現地法人で取締役を務めた著者が「教育」を切り口に分析する異色のインド入門書にして、「今のインドは高度経済成長期の日本かもしれない」「インドにいることで、日本の良さを改めて強く感じられるようになった」と唱える著者が、日本とインドの交差点からの日本の未来を願う、日本経済復活への提言書。
*本書目次
はじめに
第1章 想像と全く違っていたインド初体験
毎週新しい大学ができるほどの教育熱
トップ大学を出れば1年目の年収8000万円
第2章 インド躍進の秘密
今やどの国も無視できない超大国インド
宗教・言語・カーストなどに見るインドの多様性
とにかくよく喋るインド人
ノーと言わないインド人、インド人におけるイエス/ノーの意味
「富豪」のレベルが本当に桁違い
インド展開を目指す日本企業
インドはスタートアップ大国
世界のリーダーは徐々にインド人に
ジュガール精神とは何か
ごった煮のデリー
IT界の中枢バンガロール
カーストについて
第3章 インドの教育――世界最大の受験競争が生む光と影
不正が横行するほどのインドの受験戦争
受験は人生を変える手段
名門大学を出れば1年目で年収8000万円も夢ではない、しかしほとんどの大学は……
格差をなくすためのインドの教育改革
理数系教育とビジネス教育を融合させたインドの基礎教育
数学に見るインドと日本の教育の違い
予備校の街コタと「ダミースクール」
ダミースクールが流行する理由
受験戦争の中でインドの子どもが目指すもの
受験の闇「セブンイヤーズ・トラウマ」
今のインドは高度経済成長期の日本
第4章 インドから見えてくる日本の未来 松本陽×西岡壱誠
インドから見た日本は「いい国」
日本の教材はインドで高評価
トッパーの実態
インドの教育は平等ではない
インドの超トップ層は国外に行く
日本がインドから学ぶべきこと
受験体験がスタートアップへの挑戦につながる
「普通」「当たり前」がないインド
おわりに
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