「びっくりするほどよくわかる山形翻訳(+訳者解説)の秘訣が、すっきりくっきりよくわかる。意外と正論です」
ー大森望(『三体』翻訳者)
「確信した。もっと山形浩生は報われていい」
ー読書猿(『独学大全』著者)
異才の翻訳者はいかに本を読み、訳しているのか
ピケティ『21世紀の資本』をはじめ、経済から文学、ITにまで及ぶ多彩な領域で累計200冊以上(共訳含む)を手がけ、個性的かつわかりやすすぎる訳文に定評のある翻訳者が、圧倒的なアウトプットを生む読書と翻訳の秘密を完全公開。「読書は大雑把でもいい加減でもいい」という読書のコツから積ん読の是非、率直すぎて時に物議をかもす訳者解説にこめた思い、アマチュアの生存戦略やフィールドワークの面白さ、本業であるコンサルティングの本質まで縦横無尽に論じた、翻訳者・山形浩生の読書論にして勉強論、人生論。
*本書目次
はじめに
第1章 翻訳の技術
なぜ翻訳をするのか
出発点
翻訳の技術
原文通りに訳すということ
訳者解説の書き方
翻訳の基礎体力
英語について
翻訳の道具
記憶に残る翻訳家
翻訳者になるまで
第2章 読書と発想の技術
読書は大雑把でもいい加減でもいい
読書の意義
本の読み方
積ん読について
本の敷居の高さと期待効用
読まない本の危険性:積ん読の有毒性について
積ん読の時代変化
積ん読の解消
余談:山野浩一のことなど
行きがけの駄賃で:橋本治について
積ん読の先へ
勉強は小間切れでやる
わかったつもりが一番よくない
1週間なら誰でも世界一になれる
アマチュアの強みと弱み
好奇心の広げ方
オカルト雑誌とフェイクニュース
コンサルタントについて思うこと
第3章 好奇心を広げる技術
知らない世界を旅する
旅行をするなら
開発援助の現場に行くこと
社会主義国キューバの衝撃
モンゴルのノマドは自由ではない
変なものが好きだった
あとがき
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