将来を嘱望された新鋭詩人・ミズキは詩を書く傍ら、 無職ばかりが暮らす風変わりなシェアハウスに入り浸っていた。 ある日、そこで年上のイラストレーター・風花と出会う。 はじめは風花の気儘(きまま)な言動に振り回されていたミズキだが、 少しずつ、彼女の持つ危うい才能に惹き込まれていくーー。 創作は人を救うのか。 人は、創作の果てに何を見るのか。 SNS時代に表現者であることの意味を問う、 詩人=小説家、岩倉文也による異色の恋愛小説!
詩人・歌人・小説家。1998年福島県福島市生まれ。2018年、「ユリイカの新人」に選ばれる。同年、毎日歌壇賞を受賞。著書に『傾いた夜空の下で』(青土社)、『あの夏ぼくは天使を見た』(KADOKAWA、焦茶との共著)、『終わりつづけるぼくらのための』『透明だった最後の日々へ』(ともに星海社)がある。
1988年、長野県生まれ。ガイナックス、フリーランスを経て、2019年よりSSS by applibot所属。『ブラック★ロックシューター』(12年)、『キルラキル』(13年)、『プロメア』(19年)など数多くのアニメ作品に携わる。初音ミクGTプロジェクト「レーシングミク 2016Ver.」(16年)、エヴァンゲリオンアパレルブランド「RADIO EVA」のメインビジュアル、pixiv総監修のアートブック『VISIONS 2021 ILLUSTRATORS BOOK』表紙(20年)、カネボウ化粧品「KATE」綾波レイ編ではCM監督・作画・撮影も担当。また、『SHE』(19年)、『EGO』(21年)、『EYE』(23年)と個展も開催、好評を博している。