人はどう悩むのか

講談社現代新書
ヒトハドウナヤムノカ
  • 電子あり
人はどう悩むのか
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内容紹介

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目次

はじめに
第1章 他人事ではない高齢者うつ
 うつになりやすい高齢者/「うつ」とはどういう状態か/うつ発症のきっかけ(・退職して仕事がなくなる・配偶者の死・同世代の知人や友人の死・麻痺や不自由を伴う病気・身体の機能低下・環境の変化・些細な失敗・その他)/うつのサイン/うつと仮性認知症/うつの治療/うつの予防

第2章 うつだけではない高齢者の悩み
 老年期の三大喪失体験その1身体的喪失/老年期の三大喪失体験その2社会的・経済的喪失/老年期の三大喪失体験その3性格の変化/老いを認めない悩み/したいことができない悩み/周囲に迷惑をかけたくない悩み/リハビリの悩み/完全主義者の悩み/プライドがもたらす悩み/世の中の変化に対する悩み/敬老精神の衰退に対する悩み/不安と疑心暗鬼がもたらす悩み/配偶者に先立たれる悩み/長生きをしすぎる悩み/自殺に至る悩み/家族と友人の大切さ、ひとりで生きる強さ

第3章 中高年の心の危機
 中高年にも危機はある/会社人間のジレンマ/リストラの恐怖/昇進うつと上昇停止症候群/定年というハードル/中高年の家庭に潜む危機/重複する困難/夫源病・帰宅拒否症/熱心な母親が陥る空の巣症候群/男女ともにある更年期障害/人生の折り返し点という危機/中高年のうつ/アルコール依存・買い物依存・ギャンブル依存/逸脱行為・妄想から人生の破綻へ/危機を乗り越えるには

第4章 大人になってからの危機
 人生が決定される時期/「職場」という圧力/人付き合いの圧力/職場のメンタルヘルス/さまざまな症候群(・燃え尽き症候群・途中下車症候群・無断欠勤症候群・無気力症候群・出社拒否症候群・サザエさん症候群・サンドイッチ症候群・仕事依存症候群・飛行機雲症候群)/職場で心の健康を損ねやすいタイプ/思わぬ展開があることも/恋愛から結婚の現実へ/家庭での役割の悩み/仕事と家庭の両立/家庭に潜むさまざまな危機(・DV〔配偶者暴力〕・共依存・機能不全家族とアダルトチルドレン・セックスレス・仮面夫婦、家庭内別居・離婚の危機)

第5章 困難な青年期
 いきなり決断の時/職業的決断/終身雇用と年功序列の崩壊/結婚というギャンブル/結婚で幸せをつかむには/生きる意味の追求/勝手にモラトリアム/自分探しの罠/ニート・ひきこもり・フリーター/モラトリアム期のさまざまな症候群(・青い鳥症候群・シンデレラコンプレックス・かぐや姫症候群・ピーター・パン症候群・ウェンディジレンマ・スーパーウーマンシンドローム・触れ合い拒否症候群・アパシーシンドローム・リストカッティングシンドローム)

第6章 悩ましい思春期
 カラダとココロの急変期/アイデンティティの芽生え/性の目覚めと性的問題/容姿にこだわる思春期/不登校という概念の発見/非社会的行動と反社会的行動/未熟な価値観の崩壊/思春期の嵐

第7章 ハードな学童期
第8章 油断できない幼児期・乳児期
第9章 現代を悩まずに生きるには

製品情報

製品名 人はどう悩むのか
著者名 著:久坂部 羊
発売日 2024年09月19日
価格 定価:1,012円(本体920円)
ISBN 978-4-06-537225-8
通巻番号 2755
判型 新書
ページ数 232ページ
シリーズ 講談社現代新書

著者紹介

著:久坂部 羊(クサカベ ヨウ)

1955年大阪府生まれ。小説家・医師。大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院の外科および麻酔科にて研修。その後、大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)で麻酔科医、神戸掖済会病院一般外科医、在外公館で医務官として勤務。同人誌「VIKING」での活動を経て、『廃用身』(幻冬舎)で2003年に作家デビュー。『祝葬』(講談社)、『MR』(幻冬舎)など著作多数。2014年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。小説以外の作品として『日本人の死に時』『人間の死に方』(幻冬舎新書)『医療幻想』(ちくま新書)『人はどう死ぬのか』等がある。

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