考えるという感覚/思考の意味

講談社選書メチエ
カンガエルトイウカンカクシコウノイミ
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考えるという感覚/思考の意味
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内容紹介

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目次

まえがき

序 論

第1章 考えるということの真実
無限の複雑性/考える? それはいったい何だ/考えることができるのは人間だけではない/宇宙の範囲/アリストテレスの感覚〔Sinn〕/コモンセンスは時に感覚的/「感覚〔Sinn〕」の意味〔Sinn〕、あるいは思い違いの仕方あれこれ/宇宙に亡命し、そこから眺めているのは誰だ/すべての対象が物なのではない/赤い蓋は(現実に)存在するか/思考は神経の興奮ではない/真理以外の何ものでもない/世界はお望みのままに/フレーゲの「思想〔Gedanke〕」/意味と情報、そしてフェイクニュースのナンセンス/私たちの第六感

第2章 考えるという技術
地図と領土/コンピューターは中国語ができるか/写真はクレタ島を覚えていない/一匹のアリが砂の上を這いまわることは、なぜウィンストン・チャーチルと無関係なのか/インターネットという神/文化の中の居心地悪さ/感情的知性と、記号のデジタルジャングルに隠された価値/「機能主義」という名の宗教/思考はタバコの自動販売機ではなく……/……心はビール缶の山ではない/ステップ・バイ・ステップで脳をぺースメーカーに?/技術という理念、あるいは、どうやって家を建てるか/総動員/社会はビデオゲームではない/機能主義のアキレス腱

第3章 社会のデジタル化
論理的でしょ?/集合とのピンポンゲーム/いずれすべてがクラッシュする/そもそもコンピューターにできることはあるのか/ハイデガーのつぶやき/奇跡も多すぎると不安になる/「完全なる用立て可能性」の時代に/『サークル』に捕まった?/ヴィンデンへの寄り道/意識一つ、テイクアウトね/ここでは誰が問題を抱えているのか

第4章 なぜ生き物だけが考えるのか
ヌースコープ/魂とカードボックス/「さあ、来い、古箒!」/照らし出された脳/意識ファースト/内、外、それとも、どこでもないところ?/湿っぽくて絡み合った一個の現実

第5章 現実とシミュレーション
空想はスマホと出会う/避けられない「マトリックス」/追 悼/ホラーとハンガー(ゲーム)/美しき、新しき世界/あなたは目覚めているのか、それとも、夢と独り言の中に囚われているのか/あなたはオランダを知っていますか/物質と無知/現実とは何か/どっちつかずの現実/魚、魚、魚/つかみどころのない現実の変動幅/カエサルの髪とインドのマンホールの蓋とドイツ/フレーゲのエレガントな事実理論/私たちの知の限界を超えて/思考の現実は頭蓋基底のレッスンではない/マッシュルームとシャンパンと思考‐思考との違い/人間は人工知性だ/人間の終焉

本書のおわりに
謝 辞

原注
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語彙集
人名・作品名索引

製品情報

製品名 考えるという感覚/思考の意味
著者名 著:マルクス・ガブリエル 訳:姫田 多佳子 訳:飯泉 佑介
発売日 2024年12月12日
価格 定価:2,640円(本体2,400円)
ISBN 978-4-06-535293-9
通巻番号 799
判型 四六
ページ数 464ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:マルクス・ガブリエル(マルクス・ガブリエル)

1980年生まれ。哲学者。現在、ボン大学教授。後期シェリング研究をはじめ、古代哲学における懐疑主義からヴィトゲンシュタイン、ハイデガーに至る西洋哲学全般について多くの著作を執筆。「新しい実在論」を提唱して世界的に注目されている。主な著書として、『なぜ世界は存在しないのか』(原著2013年、講談社選書メチエ)、『「私」は脳ではない』(原著2017年、講談社選書メチエ)、本書(原著2018年)で構成される一般書「三部作」がある。

訳:姫田 多佳子(ヒメダ タカコ)

津田塾大学国際関係学科卒業。5年間のドイツ滞在時にドイツ語を習得。以来30年間、学術論文等の翻訳に従事。訳書に、バスティアン・オーバーマイヤー/フレデリック・オーバーマイヤー『パナマ文書』(KADOKAWA)、マルクス・ガブリエル『「私」は脳ではない』(講談社選書メチエ)、ダニエレ・グラフ/カティア・ザイデ『ドイツ流 絶対に怒らない子育て』(飛鳥新社)。

訳:飯泉 佑介(イイズミ ユウスケ)

1984年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、福岡大学人文学部准教授。専門は、ドイツ観念論・現代実在論。著書に、『ヘーゲル『精神現象学』をどう読むか』(編著、社会評論社)、『ヘーゲルと現代社会』(共著、晃洋書房)ほか。訳書に、マルクス・ガブリエル/スラヴォイ・ジジェク『神話・狂気・哄笑』(共訳、堀之内出版)、『『論理学』客観的論理学』(『ヘーゲル全集』第10巻1)(共訳、知泉書館)、ポール・ボゴシアン『知への恐れ』(共訳、堀之内出版)ほか。

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