動物は人間と並ぶ知能を得て独立を試みるが、人間はそれを受け入れずに戦争を起こした。 長く続いた戦闘の後、西暦2333年、動物と人間との間は冷戦状態にある。 動物王国の首都・動物城一番の探偵・ブレーメンのもとに、ワニのネロ将軍がやって来た。 人類から派遣された大使が殺害されたという。 いち早く真犯人を見つけ、正しい手はずで公表しなければ、新たな戦争につながりかねない。 ブレーメンはカエルのアグアとともに不可解な事件の調査に乗り出す。
1992年生まれ。グローバルを愛するパンク女子。脚本家、ゲームクリエイターとしても活動。本作品が初の長編小説となる。
1980年代生まれ。ミステリ小説愛好家。特に古典ミステリと本格ミステリへの思い入れが深い。脚本の翻訳や創作を行う。
1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。近著に『ローズマリーのあまき香り』がある。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。