自分の頭で考えるために、必要不可欠な技術を明かそう。
文系も理系も関係ない! まずは、モデルを考える。
課題の解決、目的の達成、本質の究明、将来予測、デマに騙されないために……。
日常生活から学問、ビジネスまで、現実世界での論理的な意思決定に一生役に立つ「モデル分析」の作法をわかりやすく解説する。
(数式は一切用いずに説明しています!)
<本書の内容>
●モデル分析とは「捨てる技術」
●個性的な個体を把握する代表的モデル「台風予測」
●東京圏の都心から郊外へ向けての人口分布モデル
●人口ピラミッドの予測モデル
●十干十二支というオカルトモデル
●店舗内の客の行動を記述するミクロモデル
●ウイルス感染伝播を予測するモデル
●在庫管理における静的モデルと動的モデル
●飛行機の座席数を決定するための最適化モデル
●「もったいないバイアス」に注意
●自宅における埋没費用とは
●スマートフォン買い替え候補の「パレート最適」
<「はじめに」より>
本書は「モデルづくり」のノウハウ本ではありません(いくつものモデルのつくり方を述べたので、もちろん参考になるとは思いますが)。
それよりも本書は、モデル分析の本質の理解に重点をおきました。加えて人間を取り巻く組織や社会に関するモデル分析を行う上で、是非とも押さえておくべき手法や概念の紹介につとめました。こうした知識は、モデル分析という思考の技術を豊かなものにするために大いに寄与してくれるはずです。
さらに本書において筆者は特に、文系と理系の垣根を飛び越えることの大切さをお伝えすることに力を注ぎました。(中略)
文系思考と理系思考というステレオタイプの区分けに左右されずに、文理の境界をまたいで方法論や概念を学び、実践することが大切です。
+ もっとみる