越境の中国史 南からみた衝突と融合の三〇〇年

講談社選書メチエ
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  • 電子あり
越境の中国史 南からみた衝突と融合の三〇〇年
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内容紹介

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目次

序章 中国史のフロンティア=華南
第一章 動き出した人々――福建・広東の移民活動
1 福建と広東――華人のふるさと
2 中国の人口爆発と移民活動
第二章 越境する漢人移民――広西と台湾への入植
1 瘴気の地・広西 
2 台湾・うるわしの島
3 移民の要因とネットワーク
4 「ワンセック」という行動様式
第三章 辺境の科挙熱――中国文明と向き合う
1 土司の周辺民族統治と改土帰流
2 辺境での科挙受験と儒教
3 あるチワン族一家の「漢化」
第四章 周辺民族の抵抗と漢文化――流入する移民と秘密結社
1 創り出された周辺民族の「貧困」
2 「漢人化」する周辺民族
3 台湾原住民の世界と日本の統治
第五章 太平天国を生んだ村で――移民社会のリーダーたち
1 移民宗族の台頭と競争
2 新興エリートの「自治」
3 下位集団の上昇戦略――造反か、「軍功」か
第六章 械闘と動乱の時代――つくり直される境界
1 広西の来土械闘
2 広東の土客械闘
3 台湾の分類械闘
終章 越境してやまない人々――海外移住と新たな統合
1 動乱が生んだ移民――アメリカ・日本・台湾
2 華南の移民史と中国の未来

あとがき
参考文献
索引

製品情報

製品名 越境の中国史 南からみた衝突と融合の三〇〇年
著者名 著:菊池 秀明
発売日 2022年12月15日
価格 定価:1,980円(本体1,800円)
ISBN 978-4-06-530275-0
通巻番号 776
判型 四六
ページ数 272ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:菊池 秀明(キクチ ヒデアキ)

1961年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院修了。文学博士。中部大学国際関係学部講師・助教授を経て、現在、国際基督教大学教授。主な著書に『中国の歴史・第10巻 ラストエンペラーと近代中国』(講談社)、『広西移民社会と太平天国』(風響社)、『太平天国にみる異文化受容』(山川出版社)、『清代中国南部の社会変容と太平天国』『金田から南京へ─―太平天国初期史研究』『北伐と西征─―太平天国前期史研究』(汲古書院)、『太平天国─―皇帝なき中国の挫折』(岩波新書)など。

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